生理と向き合う

毎月やってくる生理。もう本当に憂鬱。

小学校高学年に初潮を迎えてから、20年くらいになるが毎月毎月月の半分くらい気持ちに浮き沈みがあり、辛い…

 

なんでいつもよくわからない感情にふりまわされてしまうのかと思い悩んで、ひと月の中で一番感情が不安定なのは生理前や生理中。やっぱりホルモンバランスなんじゃないかと。

 

女性とホルモンについて

 

代表的な女性ホルモンについて調べてみる。

エストロゲン

女性ホルモンの代表。

妊娠において子宮に作用して受精卵のベッドとなる子宮内膜を厚くする働きがある。乳房を大きくしたり皮膚のハリを保つとか女性らしさを作ったり、骨密度を保つことや内臓脂肪を溜めにくくするなど身体の内面の健康を維持する。

プロゲステロン

エストロゲンによってよって厚くなった子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に整える。基礎体温を上昇させる。食欲増進、むくみにも影響がある。人によってPMSの原因ともなる。

 

 

一般的に生理の周期は約4週間。生理が始まってからおよそ14日目に排卵が起こる。こうしたホルモンの影響によって女性の体はおおむね1週間づつ4つの時期を繰り返す。今の自分の時期がわかればホルモンに振り回されず快適に暮らせる…!

 

1週目 低温期•生理中

体温を上げる作用のある黄体ホルモンの分泌がなくなり、体温が下がって体が冷えて血行が悪くなる。生理痛や頭痛、生理の出血によって貧血になりだるくなったりする。心身ともにブルーな時期。生理が終わりに近づくと卵胞ホルモンの分泌が始まりブルーな気分からは脱出できる。

 

生理直前から前半まではプロスタグランジンという物質が増加。

子宮の経血を体の外に排出する役割がある。収縮が強くなると生理痛が強くなる。

ホルモンに似た物質で、子宮を収縮させ、子宮への血流を減少させ、子宮内の神経を敏感にさせる作用がある。

陣痛の時の痛みもこのプロスタグランジンが原因。

 

 

2週目 低温期•生理後

排卵を前に女性らしさを引き出す卵胞ホルモンの分泌が高まる。心も体もイキイキする時期。排卵に向けて女性としての美しさが増す時期。

 

3週目 高温期•排卵後の調整期

子宮内膜が充実し始め、下腹部に不快感が現れてくる。黄体ホルモンの分泌が高まってくる。精神は不安定になってくる。二面性のあるデリケートな時期。

 

4週目 高温期

黄体ホルモンの影響が強く現れ、体温の上昇やむくみ、便秘や肩こり、づ痛など不調が出てくる。精神的にもイライラが募る時期。

 

3、4週目をどう攻略するかが重要になってくる。具体的にどうしていったらいいか。

なんでこんなに生理が辛いんだろう。

女性の生活スタイルも昔とは変わってきている。

初経の低年齢化、出産数の低下、出産年齢の上昇、晩婚化。

授乳中は生理が来ないが、出産後授乳しなければそれだけ生理の数は増える。

 

具体的な対処療法

 

薬物療法

エストロゲン•プロゲスチン配合薬(LEP製剤)を使う

エストロゲンとプロゲスチンの2つの女性ホルモンが含まれている。排卵を一時的におやすみさせることで生理に伴う痛みやその他の症状を改善する。保険適用。

低用量ピルも同様のホルモンが含まれるが、避妊を目的に使われるので保険適応外となる。

 

PMSのなかでも、特に精神症状の強いものを月経前不快気分障害と呼ぶらしい。

日常生活に支障が出る場合には治療が必要となる。

現在効果があるとされているのは

SSRI選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というグループの抗うつ薬 

月経前症候群としての保険適応がない 

   セロトニンという脳内神経伝達物質の作用を増強させる働きがあり、うつ病の治療よりもPMSへの治療の方が早効果が現れるとされている。

 

漢方薬も有効とされている

→体質や状態に対して処方する薬。血行を良くして体質を改善し痛みを和らげることができる。保険適応。

 

★鎮痛剤を使う

→NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)の効果は、炎症がある場所におけるプロスタグランジンを抑える作用。痛みが来そうだと思ったら早めに飲む。

 

★非薬物療法

カイロを貼る

入浴

体操

 

などの、体を外から物理的に温めることで多少気分的に痛みが和らぐこともある。

 

生理に逃げないで向き合うことで、QOLを高めていこう。

やはり女性の一生は子宮とともにあると言っても過言ではない

子宮とうまくやることで、女性の人生は豊かになる。

辛いけど、女性の美しさと直結するホルモンバランスと上手に付き合っていきたい。

 

マインドフルネス

自分の体と向き合うことが大事だけど、それってどうやるんだ。

感情をいかにコントロールするかにばかり目がいってたが、マインドフルネスというキーワードを見つけた。

今すべきことに目を向けて集中する。

感情を感じ切ること。

落ち込んでも、今の体の状態を感じ切ることで対処し、共存していこうと思った。

 

そんな風に考えたら、自分の子宮がなんか愛おしく感じてきた今日。

 

婦人科か心療内科に行って薬をもらって、気分良く過ごす時間増やそう。

 

 

おわり