援助者としてプレイヤーを目指す
いい相談ができるようになりたい。少しでも相談者の役に立ちたい。
そう思って毎日利用者やその家族と向き合おうとしているわけだが、相談援助の基本的な姿勢について書かれた本を参考に、自分の中でマニュアル化して実践していきたいと思う。
プレイヤーになる
仕事への向き合い方には3つあり、レイバー(労働者)•ワーカー(目の前の仕事を能動的に取り組む人)•プレイヤー(業務を創り出す)に分かれると言う。
レイバー(労働者)なることなかれ。レイバーは業務なので仕方ないと仕事に従事する。
そうでなく、
目の前の利用者に対して、本人の心の動く瞬間を見つけていく。
視点を、「心の鉱脈を探す」ことに合わせることで、本人にとってより良い生活を実現させるきっかけに気づくことができるという。
仕事をしていて思うのは、人が良い方向へ変わっていく過程を一緒に見ることができる喜びだと思っている。
人間には感情があって、毎日同じことの繰り返ししかできないとか、新しいことはもう入らなくてただただ忘れていってしまうというような成長が分かりづらいケースだったとしても、なにか少しでもいいから感情が動いた時がなんなのか見える形にして、次の支援に生かす。
それができたら、本当に僅かでも人って変わっていけると思うし生き方が変わっていくのだと思う。
心が動く瞬間を見逃さずにキャッチできるように利用者と向き合っていこうと思う。
自己決定について
本人は自分で何も決められないと支援者のほうが思い込んで、先回りして整えてあげそのレールに沿って変わってもらおうという援助の仕方はすごく多いし、とても簡単である。
人間は自分で決定していく中で気づきを得て発見し、変化していく。
できないことは手伝い、本人が自分でできることは奪ってはいけない。
本人が誰かの助けを借りながらも、試行錯誤して決めた自己決定を尊重しなければならない。
人が生きていく全ての場面において、個人が何かを決定していくということが、個人の問題にとどまることなど、決してない
全部自分でやる必要はなくて、本人を中心にしていろんな人や事柄から影響を受けて
形にしていく。
アドラー心理学で言われている課題の分離と同じことを言っている。
その人の人生。
決めるのはその人自身。
でも、自分で決めたことだからと突き放すのではなくて一緒に考えて常に見守る。
併走する。そばにいる。
助けが必要な時には、放って置かない。
そういう形での自己決定を支援していけたらいい。
近すぎるほど、俯瞰できなくなる
人って視野が狭くなっている時には、目の前の小さな問題にがんじがらめに囚われてしまって、全体が見えなくなってしまう。
本人を一歩引いて、今どこにいてどこへいこうとしているのかを見極めていく必要がある。
家族でも、支援者でも、一番近い人が本人と一体化してしまうことはすごく多い。
アセスメント
利用者が何を求めているのか 正しく知ること。生活の問題の分析から援助活動の決定までを指す
が、情報がたくさんあってもそれを処理する能力がないと有効な支援計画にはなり得ない。
重要なものと、そうでないものに分けて整理できる力。
物事を俯瞰して見る力が必要になってくる。
どんな書式かによってもアセスメントしやすさは大きく違ってくるため、どのようなツールにするのかは工夫していくことでアセスメントの質が高まる。
アセスメント項目に沿って情報を収集し、読み解かなくてはいけないことを洗い出す。
ここで必要になるのが、リテラシーの力と言われていて、情報を読み解いていく力である。
アセスメントして、やってみて足りないところはないかモニタリング、やってみて、モニタリング、を繰り返していく。
何が足りないんだろう。
丁寧に繰り返して情報を読み解く。
本人の状況と照らし合わせながら、本人の思いを探っていく。
相談支援て、困っている人に変わって何かをやってあげたり、人を変えていくことはできない。
でも、どこにつまづいているのかとか、いまどういう状況だとか、一緒に考えてそばにいるっていう存在になりうるっていうのがすごく面白い。
目の前の利用者が、何かに気づいたり成長していくことに対してすごく喜びを感じる。プレイヤーになるとは、創造する存在であるということ。
生きる時間を目の前の人とつくりだしていく。
そんなワーカーでいたい。
おわり